ニューヨークの「Flag Project」は、かの有名なロックフェラーセンターが立ち上げたイベント。脅威をふるうコロナに負け気味なニューヨーカーを鼓舞するためのプロジェクトです。
「あなたの作品を旗にしてニューヨークを応援しよう」
第二回目は写真がテーマ。全世界から1200を超える応募があり、数々の著名なフォトグラファーと並んで、日本の写真家、岩澤 深芳さんの作品が選出されました。
この記事では、この世界的なプロジェクトに日本から応募し、受賞するという快挙にいたるまでの過程をご紹介したいと思います。
Flag Project 第二回開催
こんにちは。Culture Watcher 藤木高子です。
CultureWatcherとして、日頃から、ニューリョークのイベントについてはアンテナを張り巡らせています。2020年3月ごろ、このプロジェクトについて知ると、さっそく自身の情報発信メディア「ニューヨーク配信」にて、情報を告知しました。
プロジェクトの紹介と応募方法を掲載するとともに、数名の応募を推薦。
応募の壁
しかし、応募サイトはもちろん英語。そこで、推薦者には、応募申請の英訳をサポートしました。
作品が生まれるにあたっての思い、出来事などのエピソードをヒアリングして紹介文を作成しました。
実はこの受付フォームには問題があって、海外からの応募を受け付けているにもかかわらず、海外の住所は入力できないようになっていました。ロックフェラーセンターに問い合わせるが返答はなく。さしあたって、わたしのニューヨークの住所を使うなどで対応しました。
応募作品の選定
写真家の岩澤 深芳さんとは以前からの知己でした。彼女は、世界中を旅し作品を撮り続ける日本在住のフォトグラファー。その土地の会話や街の息吹を感じられる作風が特徴です。
ニューヨークにあわせるのではなく、彼女の中のニューヨークを思うがままに表現した作品がよいとアドバイスさせていただきました。
そして、写真の歴史に名前が載るほどの著名な写真家たちと並んで、見事に選出されるという快挙となりました。
入賞した作品はxxxx年〜までロックフェラーセンターに掲載されました。コロナのご時世で実際に観にいけず残念でしたが、かわりにニューヨーク在住の知人・友人から写真や動画を送ってもらったものがこちらです。
当選後の手続きのフォロー
当選後も、住所確認、カタログの郵送などちょっとした業務のアレンジも行いました。こうしたことも英語で行わなければならないので、日本のアーティストにとっては高い障壁となりがちですが、密にフォローさせていただき、スムーズに各種手続きを完了することができました。
作品がフラッグに
会期 〜 の間、岩澤さんの作品は旗になり、ニューヨークロックフェラーセンターに掲げられていました。このニュースを報じるwebメディアでは、この作品に関して、他の旗よりも詳細に紹介をいただけるという嬉しい出来事もありました。以下、抜粋です。
The resulting flag collection is multifaceted, much like the city. Certain images are indelible to its landscape. There’s a psychedelically colored, double-exposed Coney Island shot, complete with the Ferris wheel and seagulls. There’s an inimitable New York hot dog stand with its proprietor proudly posing for the camera. There’s an iconic yellow taxi cab entirely composed of tinsel and Christmas lights with a child beaming in front of it. Then there’s a bustling intersection filled with a (real) taxi and everyday pedestrians, taken under a long exposure.
The Spirit of New York Is Flying High at Rockefeller Center
Culture Watcherとして、日本人の写真家がNewYorkで活躍していくための一歩のお手伝いができて光栄に思っています。
またこのプロジェクトを通して、現地の人々の心を少しでも癒す一助となれていたら嬉しいです。